マゾヒストの定義と立ち位置

マゾヒスト(M)の呼び方って様々だと前々から感じています。便器、家畜人(ヤプー)、奴隷(スレイブ)、ボトム、豚(ブタ)、M、マゾ、M男、エゴマゾ、フェチ男等々。

 

あなたはどれにあてはまりますか?多くの女王様の頭の中ではこれらの序列や定義があるのではと思います。

 

「一体自分は奴隷なのかそれともM男なのか」「女王様は奴隷を求めているのかそれとも人間便器にしたいのか」など。

 

自分が思っているのと、他人が思っているのと相違している事が多いのもマゾヒストの定義です。

 

サディスト(S)の呼び方も様々です。女王様、ミストレス、ドミナ、トップ、S女性、などでしょうか。マゾヒスト程は多くはありませんね。

 

このサイトをご覧になっているM男性の方も、自分自身がどこにいて、これからどの「レベル」になりたいのかとか、このままで良いとかそのようなことを考えている方も多いことでしょう。

 

フェチクラブの場合はあまり当てはまりませんがSMの始めと最後で大抵、女王様はM男性(奴隷)に土下座の挨拶を求めてきます。(最近は挨拶をするようにおっしゃる女王様はあまりいらっしゃらないようです。)もちろん女王様の足元でです。

 

挨拶をして思った事

 

SMクラブとソフト志向のフェチ系のお店では同じ土下座の挨拶でも意味合いが異なるようです。

  • SMクラブ:女王様に喜ばれる
  • フェチ系のお店:女性に驚かれる

ことが多いです。お店の種類によって使い分けるのが良いと感じました。

 

いきなりプレイに入る事はまずありません。文字通り女王様に対して失礼です。当然といえば当然です。

 

SMでも礼に始まり、礼で終わると心得ておきましょう。

 

これは、素人の女王様でもSMクラブの女王様でも変わりません。

 

いきなり始まってしまうと、日常とアブノーマルの区別がつかなくなってしまうからなのかもしれません。

 

日常から調教へ、調教から日常へのアクセントがプレイ前後の挨拶なのです。

 

当然気の利いた挨拶をしなければ、言葉や鞭ヒールで責められます、声が小さかったり、はっきりしゃべらなかった場合には、ヒールで後頭部をぐりぐり踏みにじられることも多いです。

 

女王様を尊敬していれば、自然に頭が下がることでしょう。女王様に土下座してその頭を踏まれるシチュエーションはとても好きなので、内心では、踏んでくださいと願っていたりしています。

 

挨拶を考えてこなかったら、オーソドックスに「○○様どうかご調教よろしくお願いいたします」というフレーズを申し上げれば特に問題ないでしょう。

 

「それだけ?」という事をおっしゃられる女王様もいるので、それなりの機転は必要です。

M男性の呼び方も様々

この中で比較的多く目にしたりするのは、M男、奴隷、便器(人間便器)などでしょうか。M男、奴隷、便器に関して普段考えている定義を記載してみます。

 

「M男」の場合は、自分自身の欲求を比較的女王様に叶えてもらえる事が多かったり、プライベートの制限をあまり受けなかったり、自由度は高いです。

 

その分序列的には、奴隷よりも下であることが普通です。どちらかと言うと自分の悦びを追求することが多いのもM男の特徴です。

 

「奴隷」の場合は、女王様のプライベートに関わる部分が多いです。その分自分自身の欲求が制限される事が多いです。

 

拒否することが出来なかったり、ハードな責めにも耐えなくてはいけなかったりするのも奴隷の特徴でしょう。

 

女王様の呼び出しには応じなければいけなかったりもします。

 

その分序列的にはM男性よりも、上であることが普通です。女王様の悦びが自分の悦びという方に向いている立ち位置でもあります。

 

「便器(人間便器)」の場合は、少し分からない点があります。そもそも便器と言っても、黄金便器、聖水便器、と主に2種類あるのです。

 

黄金プレイも行っている女王様にとっては、人間便器=黄金便器でしょうし、黄金プレイがNGの女王様にとっては、人間便器=聖水便器ということでしょう。

 

人間便器=黄金便器に関して考えてみると恐らく女王様としては、奴隷の派生形が人間便器なのではないでしょうか。

 

わかりやすく言えば、様々な女王様の身の回りの役割から、排泄物の処理という役目のみが与えられているのが人間便器と定義できそうです。

 

こうして考えるとマゾヒストの立ち位置はどこが良いのかわからなくなります。

 

女王様の黄金を処理したいだけのマゾヒストは人間便器になる道を進むのが自然です。

 

しかし同時に様々な役目や女王様の身の回りのお世話もしたくても、人間便器になってしまったら、それらを諦めなくてはなりません。

 

奴隷で有りながら、女王様の排泄物の処理も行いたいというマゾヒストにとっては、どちらを目指すか悩みどころではあります。

 

もっとも、奴隷と人間便器(黄金便器)を明確に区分けなさらない女王様に、仕えるのであれば関係のないことなのです。